ジミー大西展

題通りジミー大西の絵画展を見に行った。久しぶりの銀座はやはり小綺麗な恰好をした人たちも多く、建物の風格を感つつ会場へ向かった。この絵画展は以前から一度は見てみたいと思っていたのでようやく実物を観ることができて嬉しかった。

1993年に画家デビューされた頃のものから現在の2022年の作品で、色や手法、構図の変化を感じながら、作品の題と作品の結びつきを考えたりする楽しみがあった。ピカソの影響を受けているのは一目瞭然、スペインのグエル公園を彷彿させるものもあったが、ジミーさん独特の色彩の鮮やかさ細やかさ立体性、探し絵というのかキャンパスの中に何が描かれているのか引き込まれていく感じ、額縁の美しさ（これは図録に載っていません）、エネルギーがあふれていた。

途中、ご本人が絵を描かれていた。びっくりしたがあの芸人でおられたときの感じとは違って、まさしく画伯の目をされたいた。

自分が特にいいなと思った作品は、「うるわしい」「ウインク」「ブレスト・キャスト」、フィルムで作成場面が映されていた作品、最後に見た龍の絵だ。この龍は、この作品に行きつくまで様々な色彩を味わったあとに、すっきりとした柔らかな白の背景に力強く昇っていく龍の魂を感じる絵、ずっと見ていたいような作品だった。これからも手法や色・・に変化が出てくるんだろうなと楽しみを感じ元気を頂けた会場を後にした。