学校給食補助のパートをしたことがある。子供の生活に合わせていいのではと求職情報でもよく目にする職である。どういう人に向いているか。もちろん各職場に差があれど、個人的に、体力>気の強さ>やる気と少なくとも数か月の忍耐 のある人。数か月続けられた暁には体が何となく覚えていく感じになるかなと思ったりする。
ただ、(ここからが肝心)メンバーと連携して進めていくので、そこにいる「人」との相性で明暗が分かれてしまう。特に最初は仕事を覚えるために頭や体にちからが入り、プラスしてあまり教えてくれない人、口調が厳しいだけなら割り切れるが余計なことばもはく人、意地悪な人がつくとなるとせっかくのやる気が消耗されていくことになる。お局であっても自覚がなかったりする。
衛生管理が徹底されているので、きめごとはとても細かい。でもこれは恐らくみな通る道だと思うのでここは地道に。あと自分は女子畑できたから、ある程度いろんな職に就いてきたから、なんてたかをくくっていると、なんだか全く違うものを感じることになる。調理場特有のなにかがある。せまい空間のせまい関係性でやっていくので、会社(規模による)でしごとするのとまた違った印象となる。とはいえ仕事をしにきているのだから、内容に集中できるように自分をつよく保つことが大切ではないかなと思う。
この職の良いところは、何といってもお昼に栄養の考えられた給食が食べられること。どう作っているか見てわかること、こどもたちの笑顔やことばに直接出会えることである。また同志で感想を言いあったり、雑談したりできる。あとは毎日が筋力運動なので体力がつく。あとこれは私個人のことだけれど、人と関わることはもともと好きだったが、今まで個人にあまり関心をもたずに生きてきたんだと気づかされた場所時間だった。仕事は楽しかっし全体の関係性も良い方だったが、一方からのからみで今まで体験のしたことのない苦痛と、気づき、強さを得ることになった。
あともう少し自分の中に落としこんだら、次へふみだそうと思う。
そうそう、この職について。時給は低く社員さんも給料が低いと嘆いていた。安心安全、配膳するまでとっても神経をつかい、食育を担う重要な仕事なのだからもう少しあってもいいのに、そうすれば職員の士気も上がるのにとしみじみ思う。
何ごとも良い循環ができたらいいのにな。