いつも目にしていつも何言ってるんだろう(鳴き方が色々あるから)と、自分にとっては興味深い鳥、カラス。大抵の人からも良くも悪くも身近な存在だと思う。体も目も黒くて又この夏はさぞかし暑いだろう、口を開けているのは体温調節だそうだ。街で見るのはハシブトガラスで、食べものを獲るために人の暮らしに順応している。
いつもの公園散歩内に、カラス捕獲小屋があってその網の中に入ったカラスは外に出られず、狭い中を必死に飛び回る。その外側で数羽のカラスが中を見ている。両者時々鳴きあっているがどうしようもない。
道中、歩いて近くになると大体は一定の距離を保つか、飛んで木にとまるか飛んでいくのが、ある日のカラスは近くを通ろうとしてもまったく無反応だった。たまたま他に人が通らなかったので、自分と一羽のカラスだけの静かな時をしばらく共有した。普通に鳴いたり全身を使って声をあげては首をかしげて遠くの仲間の返事を待っているようだ。意外に体が大きいというのかがっしりして見えた。なんて言ってるの…
人間に対して生態の一部を淡々と近くで見せる姿、仲間たちといるけれどドライな感じもして気になる黒い生き物。ひととカラス、当たり前に全く違うけれど、得たいものに対して一部には害を与えてしまうところは同じ、どうすることもできないで見ているのも似た感じがする。賢さも、ひとにはずる賢さもあるけれど。
今は夜、カラスもひとも眠っている。
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